BORDERLAND

編んだ言葉、拾った言葉。

2023-01-01から1年間の記事一覧

解放されたい。

憎しみとともにしかない愛、というものはあるなあ。解放されたい。

赤子にたいする恐怖

よそさまのお子様が、たとえば生後三ヶ月の赤子が、虐待の末死亡などと聴くと、どうしてあんなに小さな、か細い声の、動くこともできない対象を暴行できるのだろうと思ってしまうが、ふと、わたしも生後三ヶ月のころは娘が怖かったなあと思いだす。 今思えば…

ロールモデルという言葉について

育児する女性研究者のロールモデルが見つからないとピーピー泣いていたわたしに、ある憧れの女性研究者が、「ロールモデルにこだわりすぎているんじゃない?もっと自由に生きていいんじゃない?」と金言授けた。 ハッとした。そんなつもりはなかったのだけれ…

死ぬことについて考えてしまう。この世のよろこびを知らぬまま死んでいったような気がする沢山のいのちについて考えてしまう。いつか生物学を学んだ友人が、生きているということは細胞レベルでは日々死んでいくようなことだから、死ぬことは恐くないと言っ…

ある社会学者に出会った女

先日、育児中の女性研究者が集う交流会があった。いまだ男性ばかりのアカデミアにおいて、女性研究者しかも育児経験者が出会える場はそう多くない。ひとしきり自分の経験・不安・不満・幸福などを語らせていただいたところ、ひとりの社会学者がこう言った。 …